~まさまき の 部屋~

40代兼業主婦のブログです。大好きなエンタメや教育のことなどをゆっくり発信していきます。

大学入試にも関係ある、高校で導入されるポートフォリオとは何?親は何をすればいい?

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毎年1月の風物詩である大学入試センターが行うセンター試験ですが2020年度の大学入試から大きく変わります。

この入試の改革はセンター試験や筆記試験が課せられる一般入試だけではなく、私立大学で活発に行われているAO入試や推薦入試も名称や内容が変わる見込みです。

そして2020年以降から、受験生(高校生)の主体性を評価する事も始まります。

では主体性とはどこで何を活用して見るのでしょうか?

AO入試や推薦入試では面接試験が行われますが、面接時間15〜30分程度で主体性を見るのはかなり難しいです。

そこで主体性を評価しようと導入が始まりつつあるのが「ポートフォリオ」です。大学では既に一部で導入が始まっており、学生は自分のレポートや論文、実習記録などをポートフォリオに蓄積をして、自己省察や教育評価を行います。

ただ高校のポートフォリオは大学とは少し違います。

来るべき大学入試の大きな改革に向けて、親としてポートフォリオは押さえておくべきキーワードの1つです。

教育におけるポートフォリオとは何?


投資をやっている人はポートフォリオというと馴染みがある言葉でしょう。

もともとは紙を挟むケースや書類を運ぶ平らなケースを意味する言葉です。

そこからカバンや電子上ではフォルダなどを意味するようになりました。

教育におけるポートフォリオはお金ではなく、教育歴や学習歴、さらには授業外活動を綴じていくものです。

ここで言う教育歴とはどのような授業を受けただけではなく、どのような学びをしたか、どのようなアウトプットをしたか、どのようなアウトカム(〜が出来るようになったか)を記録していくものになります。

高校では昔から調査書がありますが、調査書は、授業(教科)の評定や、出欠記録や資格、総合評価が記載されるものですので、ポートフォリオとはちょっと異なります。

ポートフォリオには何を入れるの

何でも入れて構わないというのがポートフォリオのあるべき姿です。ただ自由に入れていいと言われても逆に何をしていいか分からなくなる人も多いでしょう。

高校の先生と話をしていると、自分の日々の記録や、レポート、部活などの記録といったログをつけていく事が多いようです。ただ高校側も何を入れさせたらいいかを試行錯誤しているのが2019年度の現状です。

何故試行錯誤かというと、大学側がポートフォリオをどのように入試に使う・活用するのか、どのように主体性を評価するのが決まっていないからというのが大きな理由です。

例えば知っている「大学名+2020年度入試」と検索してみて下さい。大学は2020年度の入試の概要を大学のホームページ上で公開していますが、概観する限りあまりポートフォリオをどうするか、主体性評価をどうするかといった情報は公開されていないでしょう。


ポートフォリオも一様ではない

ポートフォリオは紙やノートではなく、電子媒体、つまりネット上に記録していくものが主流です。そうするとどうしてもポートフォリオシステムが必要です。

日本の大学の入試が変わり、ポートフォリオが高校に導入となると、みんな同じポートフォリオシステムを使うというイメージがあるかもしれません。しかし現状はいくつかのポートフォリオシステムが開発され、高校によって導入しているものが異なります。

例えば国の補助金を得て開発され、現在は一般社団法人教育情報管理機構が運営している「
JAPAN e-Portfolio」は代表的なポートフォリオのシステムです。

 

また企業が開発したポートフォリオシステムもあります。全国の高校が今後導入という事になれば大きな市場になりますから、企業の参入は当然ですね。さらに都道府県によっては、県が独自開発したポートフォリオもあり、県立高校では一斉に県独自のポートフォリオシステムを使用しているとも聞きます。

ただどのポートフォリオであっても、入れる情報はさほど変わりません。操作性や使い勝手などが変わるぐらいになります。

ポートフォリオ導入に向けて、親が心がけること

ポートフォリオが導入する時に親は何を心がければいいのでしょうか?
主体性を見るから、子供の主体性を養う事は重要です。

でも一番重要で子供に求められるのは自分の体験や知識、考えを言語化し文章化する能力です。

貴方自身であれ、子供自身であれ、学んだことや感じたこと、自分の成長をすぐに言葉に出来るでしょうか?

実はこの自分の体験や考えを言語化する事は、日常的にやっていないと、すぐに出来るようにはなりません。子供が小さいうちから、文章にはしなくとも、「何故?」を聞いて子供が自分の考えや価値観をきちんと言葉に出来るような習慣が大事です。