2020年以降の大学入試の変化に向けて親が出来ること
2020年、日本の教育は大きく変わります。初等教育の小学校から大学まで含んでいます。
この教育改革に伴い、高校から大学の接続、つまり入試も大きく変わります。今までのような暗記型ではなく、大学入試までの数年間の間に親子で大学入試の準備をする必要があります。
2020年以降の大学入試は何が変わるか
2020年以降の大学入試の大きな変更で親が押さえておくべきポイントは次の3つです。
・大学入試センター試験(センター試験)に代わる大学入学共通テストの実施と記述式問題の導入
・英語の学力を測る外国語検定試験の活用
・高校eポートフォリオの活用
これらについては、暗記型の勉強だけでは対応できない大きな変更です。
大学入学共通テストとは
例えば大学入学共通テストは、センター試験に代わる試験です。大きな変更はマークシート式問題だけではなく、国語や数学について記述式問題が出題されるです。この記述式問題では、大学入学共通テスト実施方針※によると「複数の情報を統合し構造化して考えをまとめた
り、その過程や結果について、相手が正確に理解できるよう根拠に基づいて論述したりする思考力・判断力・表現力を評価」されます。
※大学入学共通テスト実施方針
大学入試の外国語検定資格の活用
英検やTOEICを始めとした英語の学力を測る外国語検定試験が大学入試で活用されます。現在、各大学は2021年の入学に係る入試で選抜予告を出しています。例えば青山学院大学や千葉大学を始め、色んな予告を見るとこんな事が言えます。
・英語のみ外部試験のスコアを利用し、みなし得点とすることが出来る。
・出願資格に一定以上の英語外部試験のスコアが要求される。
・英語科目入試の一部に英語外部試験のスコアを加える事ができる。
これ以外にも、学部学科によって英語外部試験を使わない選択をしているケースもあります。
高校のeポートフォリオとは
現在、高校でeポートフォリオの導入が進みつつあります。ポートフォリオというと紙挟み」や作品ファイル、また金融資産の組み合わせを指しますが高校でのポートフォリオとは、自身の学びや自分の活動成果を記録し、情報を蓄積していくものになります。
このポートフォリオは、将来大学入試で使われると言われています。例えば推薦入試の際に大学側が生徒に対して今までの学びや活動について確認し、評価をするようになります。
2020年以降の大学入試に向けて親が出来る事
2020年以降の入試や付け焼刃ではなく、今までの学びや体験の積み重ねや情報戦が勝負となります。その為、いくつか親が出来る事をピックアップしてみます。
・志望大学の入試の方向性について、早いうちから確認する
・外国語検定試験は早いうちから受験させるようにする
・子供には自分の考えや学び、体験を文章化する癖をつけさせる
志望大学の入試は大学によってかなり違います。2019年3月末までに大学は2021年の入試に係る予告を公表する必要があります。進路先になるかもしれない大学は、大学のホームページから「平成33年度(2021年度)大学入学者選抜実施要項」と検索してみましょう。
そして英語検定試験も使うかどうか、またどのレベルまで求められるかを確認しましょう。英語検定試験は慣れもありますので、早めに受験慣れするように子供と相談する必要があります。
最後に子供が自分の学びや活動を振り返り、それを文章にする習慣になるようにしましょう。自分で文章をまとめ、それを表現できるようにすることは大学入試にも役立つ能力です。